マーモットの保護

MARMOT MURA / CONSERVATION

触れない優しさで、命を守る。

安心して眠ること。
その子のペースで、毎日を過ごすこと。

私たちが守りたいのは、
マーモットたちの、そんな日常です。

活動資料に掲載された、窓辺で過ごすマーモット
マーモット村の保護活動の記録より

私たちの活動

マーモットの保護活動

マーモット村は、海外ブリーダー施設にて、不適切な環境で飼育されているマーモットや怪我をしているマーモットを保護しています。

見える場所にも、見えない場所にも、守る命があります。

マーモット村の子のなかには、片足が欠損していたり、歩くことがままならない子もいます。表に出ている子は、人に対してフレンドリーでストレスなく自由気ままに過ごせる子たち限定で、バックヤードではハンデのある子達への投薬やお世話を行っています。

01 / 保護活動と、その背景

目の前の命を守り、
その先の環境も変えていく。

マーモット村は、SNS活動を行うドクターマーモットさんと世界中のマーモットの保護活動及び密猟防止活動を行っています。

01この場所にいる子たちの背景

室内でのマーモットの飼育は、自然下で生きるマーモットたちからすると、天敵がいなかったり、生命活動に負担の大きい冬眠が必要なくなったりするとはいえ、本来の生態活動を行う上では、十分ではないかもしれません。

しかし、マーモット村にいるマーモットは、いずれも海外でペット用にブリーダーが飼育繁殖しており、自然下では生きていくことができない子達となります。適切な環境とは決して言えないところから、売り出されている子もいます。

日本にはマーモットが流通していないため、マーモットに関する知識は、ネット上には出回っていませんが、マーモットは警戒心が非常に強く、人工繁殖が非常に難しい子たちです。

02買い取りによる保護と、行政との連携

弊社としては、不適切な環境でマーモットの人工繁殖を行うことは、反対しています。しかし、海外ではこのような子が年間に数頭、輸出向けに出回ってしまいます。

マーモット村では、このような子たちが不適切な環境に行ってしまわないよう、日本の適切な医療を受けさせてあげられるように、情報があればすぐに買い取りの上、保護を行ってきました。マーモット村は、「マーモットカフェ」をうたっておりますが、実際はマーモット保護施設としての役割がとても大きいです。

もちろん、海外で無理な販売が行われないよう、すべてのブリーダーを既に把握しており、不適切な環境で育った子たちの販売や輸出が行われないように、担当行政との連携を行っております。今は、販売がされてしまうと買い取って保護をするしかない状況ですが、野生動物に分類されるマーモットたちの規制を、ブリーダーのいる国3カ国の担当行政にて検討していただいています。

03密猟を防ぎ、活動の記録を伝える

世界各国では、マーモットの密猟問題もあります。マーモットの生息するアルプス山脈やヒマラヤ山脈では、人による監視も難しいためより深刻な問題に発展しています。

水面下ではございますが、悪質なマーモットブリーダーの撲滅活動や、密猟問題の規制について、より厳重に取り締まられるよう、これらの活動を第一に行っています。

これまでのアニマルカフェのお話からや、SNSにおける表面上の情報のみで誤った情報が流れないよう、今後は保護活動の記録も発信してまいります。

02 / ドクターマーモットの手記

触れない優しさで、命を守るということ

ドクターマーモットが、自身の体験と保護活動への想いを綴った記録です。掲載資料の文章を省略せずにご紹介しています。本文中の時期・状況・表現は、記録当時のものです。

手記 01

父の死と、マーモットとの出会い

僕は、父を突然亡くしました。恩返しをしたいと思っていた矢先のことでした。コロナ禍の最中で、通夜にも葬儀にも立ち会えず、お別れの言葉さえ伝えられませんでした。

家族も自分も心を失ったような日々。
そのとき、SNSで見かけたのがマーモットという生き物でした。どこか父の面影を感じました。人のような表情で、虚無なのに優しく、見ているだけで呼吸が楽になる存在でした。

マーモットに癒されていくうちに、「人の都合で失われてしまう、こんな小さな命を守りたい」と思うようになりました。それが、今の活動のはじまりです。

手記 02

マーモット村という場所の意味

マーモット村は、世界でいちばんマーモットが幸せに過ごせる場所を目指してつくりました。ここでは、抱っこや触れ合いを禁止しています。なぜなら、触れないことがいちばん優しいことだと知ったからです。

  • 抱っこや直接接触は禁止。
  • フラッシュや大きな音、強い香水も禁止。
  • 温度・湿度・食事・日照・運動を個体ごとに管理。
  • 売上は医療・飼育・保護活動の維持に充当しています。

これまで僕が監修した商品や書籍、メーカーさんと一緒に作ったぬいぐるみ、靴下、フィギュア、写真集など、それらすべてにおいて、印税やライセンス料など一切の報酬を受け取っていません。

僕が関わる目的は、マーモットの魅力を広く知ってもらうこと。お金ではなく、「伝えること」と「作品のクオリティを高めること」が自分の役割だと思っています。

一部のメーカーさんからは、商品をマーモット村に寄付していただき、その販売分の売上はすべて医療費・保護費・施設維持費に充てています。
マーモットを通じて利益を得ることは、僕のポリシーに反します。だから、マーモットからお金はもらわない。それが、僕の中の小さなけじめです。

この気持ちを知ったうえで、まもちたちのグッズを手にとってもらえたら嬉しいです。
その商品ひとつひとつが、マーモットを守る力になっています。

手記 03

海外で見た現実

活動を始めてから、中国のブリード施設を訪れました。
そこでは、マーモットが商品や家畜として扱われ、信じられないような光景がありました。

2025年10月のある日。SNSで、マーモットが生きたまま熱湯に入れられ、皮を剥がされる動画を見ました。
中国ではマーモットが食用とされる文化があります。文化の違いを否定するつもりはありません。
けれど、あの映像にあったのは文化ではなく、命の冒涜でした。

苦しむ様子を笑いながら撮影し、SNSで拡散する。それは「食文化」ではなく、「命の軽視」です。映像を見て、まもちの顔が浮かびました。そして、父を思い出しました。失った命、守れなかった後悔。スマホを閉じて、海へ行きました。

波を見ながら、考えました。
来る波と戻る波がぶつかると、波は止まります。でも、重なれば足元まで届く。
人の想いも、波のように重なれば遠くまで届く。
同じ方向を見て、足並みをそろえれば、きっと世界は変えられる。

手記 04

僕が見てきた小さな命たち

マーモット村にいる子たちを見てみてください。
人懐っこく甘える子もいれば、臆病で距離をとる子もいます。

手足や指を失った子もいます。向こうでは、そうした子たちは「売れない」「食べ物にもならない」とされ、ご飯すらもらえず、ゴミのように扱われてしまいます。
生後1年を迎えるマーモットはわずか1割。9割はその前に命を落としてしまいます。

7月、中国のブリード施設で10匹の赤ちゃんマーモットを見ました。
人間の肩幅ほどの金網のケージに入れられ、その上には大人のマーモットたちのケージ。

赤ちゃんの細い手足が金網の隙間から下に出て、下の大人たちはそれを餌と勘違いして噛みちぎってしまう。
3匹の赤ちゃんは手足を失い、出血し、震えながら威嚇をしていました。助けられたのは残りの7匹。

輸出入検疫の手続きを経て、7月に全員を日本へ連れ帰りました。
灼熱の陸路を越え、空輸を経て、1匹も死なせずに守ることができました。

手記に掲載された、金網のケージにいるマーモットたちの記録写真
手記に添えられた、保護前の環境の記録。

手記 05

迎えた7匹と、続いた日々

東京のマーモット村はスペースも人員も限界でした。
だから僕は、自宅で7匹の世話を始めました。おもち、プク、まもちと一緒に。

朝から晩まで掃除と投薬、週2〜3回の通院。向こうでの環境が悪かったため、ストレスも強く、糞尿の匂いは激しく、最初は近づくだけで警戒されました。

それでも毎日、声をかけ、見守り続けました。やがて、固まって眠っていた子たちが、少しずつお腹を見せて寝るようになりました。それが、僕の救いでした。

でも、1人では十分な愛情を注ぐことはできませんでした。
今も、人間への不信感を持つ子がいます。
だからこそ、マーモット村を訪れる方にお願いがあります。
どうか、温かい目で見守ってください。人間は怖くないんだよ、と優しくおやつを差し出してあげてください。
その積み重ねが、マーモットたちの幸せに変わります。
そして、それが僕にとっての救いでもあります。

手記に掲載された、身を寄せ合って眠るマーモットたちの写真
見守り続けた日々の中で、少しずつ見られるようになった寝姿。

ご来村時のおやつは、施設で用意したものを、スタッフの案内に沿ってお渡しください。実施の可否は、その日の体調や状況によって異なります。

手記 06

今できること、これからの決意

僕はこれからも、目の前にいる命をすべて救います。
広さや人員の問題があっても、救わねばならない命があれば迷いません。

もちろん、そうならないための対策も行っています。
パートナー企業への飼育方法の改善依頼、不適切な環境のマーモットの引き取り、密猟・過密飼育・虐待の通報。現地行政と連携し、日々改善を求めています。

それでも、すぐには変わらないのが現実です。
だからこそ、今この瞬間に苦しむ子がいれば、僕は迷わず行動します。

マーモット村は、ただのアニマルカフェではありません。
人と動物の間に「優しさの文化」をつくるための場所です。

保護の記録から

同じ命の、違う時間。

保護時のココアちゃんとカステラちゃんの写真、お世話の様子、マーモット村での日常。活動資料に掲載された写真を、そのままご紹介します。

保護時の写真を見る(けがの記録を含みます)
保護時のココアちゃんとカステラちゃんの記録写真の一枚。脚のけがが写っています。
保護時のココアちゃんとカステラちゃんの記録写真の一枚。脚のけがが写っています。

(保護時のココアちゃんとカステラちゃんの様子)

保護活動の記録に掲載された、お腹を見せて横になるマーモット
保護活動の記録に掲載された、ハウスの中で仰向けに休むマーモット
保護活動の記録に掲載された、お世話をする人のそばで過ごすマーモット

お世話や日常の記録写真には、人と接している場面も含まれます。ご来村のお客様による抱っこ・直接接触は行っていません。

活動資料に掲載された、室内で立ち上がるマーモットたち
活動資料に掲載された、窓辺で過ごすマーモット
活動資料に掲載された、回し車の前で過ごすマーモットたち
活動資料に掲載された、あごを乗せて休むマーモット

(現在のマーモット村の様子)

写真・上記の説明は、活動資料の作成当時のものです。

手記 07

最後に

マーモットたちは、今日も静かに息づいています。
甘える子もいれば、まだ人を信じきれない子もいる。でも、確かに、生きています。

そして、海で見たあの日の波のように、みんなの優しさが重なれば、世界はきっと、もう少し穏やかになる。

世界中のマーモットが幸せに暮らせますように。

03 / 想いを重ねてくださる方へ

知ってくださった、その先を。
一緒に考えていけたら。

マーモット村としましては、より多くの方にマーモットの現状を知っていただき、これらの問題解決に向け取り組んでくださる方を募集しています。

これまでは、これらの現状を知る数人のみが費用を捻出し、これらの活動を行ってまいりました。これらの背景があること、マーモットの保護が最も重要であること等、ご認識をいただけますと幸いです。

このページを最後まで見てくださったお客様、本当にありがとうございます。

これらの背景をご認識いただいた上で、太陽すら見れなかった、人が恐怖の対象になってしまっていたマーモットたちに愛情を注いでいただけますと幸いです。

世界中のすべてのマーモットが幸せに暮らせるよう、マーモット村としてマーモット株式会社スタッフ一同、尽力してまいります。

マーモット株式会社 スタッフ一同

活動資料・関連する記録

掲載資料の原本もご覧いただけます。画像を押すと、新しいタブで原寸画像が開きます。

活動資料の原本を見る(全6枚・けがの写真を含みます)
資料 01|マーモットの保護活動
資料 01|マーモットの保護活動。文章は上記本文にも掲載しています。
資料 02|手記 1:出会い・マーモット村の意味・海外で見た現実
資料 02|手記 1:出会い・マーモット村の意味・海外で見た現実。文章は上記本文にも掲載しています。
資料 03|手記 2:小さな命たち・迎えた7匹との日々
資料 03|手記 2:小さな命たち・迎えた7匹との日々。文章は上記本文にも掲載しています。
資料 04|手記 3:これからの決意・最後に
資料 04|手記 3:これからの決意・最後に。文章は上記本文にも掲載しています。
資料 05|保護時のココアちゃんとカステラちゃん、お世話の記録
資料 05|保護時のココアちゃんとカステラちゃん、お世話の記録
資料 06|記録当時のマーモット村の様子
資料 06|記録当時のマーモット村の様子
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